私は外洋レーサー(ヨット)のボートマネージャー(ボースン)をしております。
洋上では金属金具の締め、緩め、シート(ロープ)の切断など迅速かつ揺れの中で確実な作業性がタイトにツールに求められます。
さらに飛沫を浴びることは度々あり、潮、熱にも耐えられる十分な耐久性のあるツールを探していました。
この様な要望条件で、今回 Super Tool 300 のモニターに応募しました。
下記はその試験結果のレポートです。
実地試験 | |
諸元 | 試験日時 :2010年8月13日 試験場所:神奈川県三浦郡小網代町 天候:曇りのち晴れ 気温:27℃〜33℃ |
試験方法 | 下記の写真の説明を参照下さい。 |
試験の総評 | 競技用外洋レ—サの上では絶えず揺れ、飛沫、強風、雨、日光など激烈な自然状況下において着実に作業する事が、生命の確保を支える。 ツールに於いても確実な切れ味や、 作業性、 機能性が要求され、強力なパートナーとなり、愛着も湧いてくる。 今回の試験での項目は全てクリアできる機能を備えており、信頼できるパートナー若しくは、荒海でのお守りともなりうるツールであった。 今後の課題としては、軽量化と収納性だと感じる。 (海上で使う際は、防水ケースが必須) |
ラダー
直刃ナイフでラダーの補修
プライヤーの使用
アンカー用シャックル金具を締める
波刃ナイフでロープを切る
切断したロープ
キリでセールを削る
プラスドライバーでカムクリ—トのボルトを締める
ヤスリでワイヤーの触れの補修
ワイヤーカッターでワイヤーの切断
対錆試験 | |
諸元 | 試験日時 :2010年8月10〜17日 試験場所:神奈川県三浦郡小網代町、東京都中央区勝どき 天候:晴れ 気温:27℃〜33℃ |
試験方法 | 1.4時間、ツールを海水に漬ける 比較のために日本製O社のカッターナイフを一緒に試験する 2.布でふき取り放置(時々使用) 3.7日後の錆の状態を観察 |
試験の総評 | 錆に対する耐久試験を行った。 本来は飛沫を浴びた際に確実なメンテナンスが必要であるが、耐久試験のために過酷な状況で使用した。 島周りレース等、外洋でのレース時は3日以上メンテが出来ない状況もある。 そうした使用にも十分耐えられるスペックである事が証明された。 |
スーパーツールとカッターナイフ7日後の錆の発生状況の写真